【就活生必見】企業研究は「森」ではなく「木」を見ればいい

企業研究で数字ばかり追っても意味はない

売上、利益、時価総額、PER、PBR、利益剰余金…。
企業研究と聞くと、つい数字ばかりに目がいきがちです。

でも、その数字を面接で問われる場面はほとんどありません。
むしろ、売上や利益を知っていたところで、あなたの採用に直結しないのが現実です。

実際に社員に「2年前の売上って知ってますか?」と聞いても、答えられる人は少ない。
なぜなら、大企業であればあるほど、自分は組織の一部に過ぎないからです。

経理や広報、経営企画など特定の部署でない限り、日常的に売上データに触れることもありません。

つまり、数字を知ることだけに必死になっても、就活の武器にはならないのです。

まず業界をざっくり知ろう

企業研究を始めるとき、最初に取り組むべきは「業界を知ること」。
就職四季報や業界地図を使って、業界全体の流れをざっくりと把握しましょう。

業界本を1冊パラパラめくるだけでも、2時間程度で全体像は見えてきます。
ここで大事なのは、森(業界全体)を俯瞰することではないということ。

就活における企業研究は、「木」を見る作業です。
つまり、その会社で自分が何をしたいかを考えることに集中しましょう。

就活の企業研究は「木を倒す自分」をイメージせよ

就職活動では、森を眺める評論家ではなく、木を倒す当事者になるイメージが大切です。

あなたは、森を見渡して比較評価する立場ではありません。
森の中に飛び込み、自分の手で木を倒していく立場なのです。

だからこそ、
「この会社で自分は何をしたいか?」
「どんな木(仕事)を倒したいか?」
を主語にして、企業研究を進めましょう。

「なぜ?」を5回繰り返して深掘りしよう

企業のホームページや製品情報を見たら、ぜひ「なぜ?」を繰り返してみてください。

なぜこの分野でシェア2位なのか?
なぜこの製品は他社より強いのか?

自分の「やりたいこと」と結びつけながら情報を掘り下げることで、

企業への理解が一気に深まります。

このプロセスを踏めば、面接でどんな質問をされても、

あなた自身の言葉で語れるようになるでしょう。

森から入ると「比較沼」にハマる

もし森ばかり見ていると、
「こっちの業界のほうが福利厚生がいい」
「この会社のほうが年収が高い」
と、表面的な比較ばかりになってしまいます。

この比較モードに陥ると、本当に自分に合った企業を見失うリスクが高いです。

比較は、複数の内定を取った後にすればOK。
選考が進んでいる間は、「自分が木を倒すならどの会社か」

という観点を忘れないでください。

面接では「前のめりな自分」を見せる

面接において、評価されるのは「やりたいんです!」と前向きに語れる人です。

「どう思われているんだろう」と不安そうな態度では、魅力は伝わりません。
自分のやりたいことをベースに企業研究を進めていれば、

自然と面接でも自信を持って話せるようになります。

主語は常に「自分」
「自分がどうしたいか」「自分がどう感じたか」。
この視点を大切にしましょう。

やる気が湧かない企業は受けなくていい

企業研究を進めても、どうしてもやりたいことが見えてこない会社もあるでしょう。
そんなときは、無理に受ける必要はありません。

企業研究をしていく中でリアルな興味が湧いた企業こそ、あなたが働くべきフィールドです。

自分の価値観に触れない企業に、無理に合わせる必要なんてありません。

就職活動は「最高の出会いの場」

就職活動は、これからの人生で一番「フラットな気持ちで企業と向き合える」貴重な時間です。

社会に出たら、ここまで多くの企業と平等に向き合える機会はなかなかありません。
この最高のチャンスを、楽しんでほしい。

木を倒す自分を想像しながら、やりたいことを掘り下げる。
その先に、きっとあなたにぴったりの企業が待っています。

楽しみながら、前向きに、納得できる就職活動を進めていきましょう!