エントリーシートで差がつく!自由記述の考え方・例文・やってはいけない表現

エントリーシートで「自由に表現」とありますが、絵を書いたり写真を貼るなどすべきでき?

「エントリーシートに “自由に表現してください” って書いてあるけど……何を書けばいいの?」

そう悩んでいるあなたへ。

自由に、と言われると、逆に難しく感じる。
文章?図解?イラスト?ポエム?…何が正解か分からず、ペンが止まる。

でも、大丈夫。

この記事では、「エントリーシート 自由に表現 書き方」というキーワードに込められた不安や疑問に寄り添いながら、

  • 自由記述欄の本当の意味
  • 自分らしい表現の見つけ方
  • 書き方のステップとコツ
  • 実例・NG例
  • 書き終わった先にある“気づき”

まで、丁寧にお伝えします。

“自分の言葉”で、“自分らしさ”を伝えたいあなたに、きっと役立つはずです。


「自由に表現してください」ってどういう意味?

1-1 「自由=何をしてもOK」ではない?

まず最初に知っておいてほしいのは、
「自由に表現してください」とは、“何をしても良い”という意味ではないということ。

これは、企業側からのメッセージ。

「あなたらしさを、あなたの言葉で伝えてください」

つまり、正解はありませんが、“伝える力”と“あなたらしさ”を見たいという意図があるのです。

  • 思考の深さ
  • 自己理解の解像度
  • 創造性
  • 表現の工夫

それらが、この一問に凝縮されています。


1-2 なぜ「自由な表現」を求める企業が増えているのか?

この設問が増えている背景には、企業の「本音」があります。

  • マニュアル的なESでは、本質が見えない
  • 正解のない課題にどう向き合うかを知りたい
  • 多様性を大事にする時代だから、型にはめたくない

とくに、広告・IT・ベンチャー企業などでは、
「表現する力」や「発想力」を重視する傾向があり、自由記述欄を設ける会社も少なくありません。

つまり、これは**“選考の一環”として見られている**ということ。

自由とは、ラクではなく、本質が問われる選考項目なのです。


1-3 「何を書けばいいかわからない」人への3つの問いかけ

「自由」と言われて困ったら、まずこの3つを自分に聞いてみてください。

  1. あなたが人に知ってほしいことは何ですか?
  2. あなたが語れる、自分らしい経験は何ですか?
  3. あなたが大切にしている価値観は何ですか?

ここから、「テーマ」が見えてきます。

まずは「伝えたいこと」を決めて、
それを「どう表現するか?」を後から考える。
この順番が、実はとても大切です。


1-4 文章・図・イラスト…形式選びのポイントは?

自由記述欄には、「文章型」「図解型」「イラスト型」など様々な形式があります。

が、いちばん重要なのは形式ではなく、

「伝えたいことを、最も自然に伝えられる手段を選ぶこと」

たとえば:

  • 絵が得意でない人が無理にイラストを描いても説得力は出にくい
  • 逆に、文章に苦手意識があるなら図解を活用するのも手

自分の得意や個性を“素直に活かす”こと。
それこそが「自由に表現してください」の本当の意味なのです。


誰でもできる!自由記述の書き方5ステップ

「何を書けばいいかわからない…」という方のために、
無理なく取り組めるステップをご紹介します。


2-1 自分の“らしさ”が出る経験を思い出す

特別な体験は必要ありません。

  • バイト先でのちょっとした工夫
  • 趣味に没頭したエピソード
  • 誰かにかけられた言葉に救われた瞬間

日常の中にある、“あなたらしい瞬間”を探してみましょう。

キラキラした実績よりも、「あなたの視点」があるかどうかのほうが、伝わる力は強いです。


2-2 企業との“接点”をつなぐ視点を持つ

自由記述も選考の一部。
読み手である企業と関係のある話かどうかは、必ず意識してください。

  • 企業理念と共通する価値観
  • 商品やサービスに対する思い入れ
  • 求められる資質との重なり

“あなたの話”が、“この会社で働く理由”へ自然に繋がる構成がベストです。


2-3 テーマを決める(例:私の中の“小さな習慣”)

自分と企業の接点が見えたら、テーマを絞りましょう。

たとえば:

  • 「私が毎日続けている、小さな習慣」
  • 「人からよく言われる“〇〇っぽさ”とは」
  • 「人生を変えた、ある出来事」
  • 「私が仕事に求める“幸せ”とは?」

テーマがあると、書く内容がぶれず、読み手の印象にも残りやすくなります。


2-4 形式を選ぶ(文章・図・視覚・手紙風など)

  • 文章型:王道で最も安心感がある
  • 図解型:整理力や視点のユニークさが光る
  • 手紙形式・ストーリー形式:創造性や人柄が伝わる

どの形式でも、読みやすさは最優先
過剰な装飾や、フォント・色の使いすぎは逆効果になるので注意を。


2-5 最後に“伝わる”かどうかを見直す

  • 一文が長すぎないか
  • 改行や余白が適切か
  • 主語と述語がつながっているか
  • 企業に対する敬意が伝わっているか

できれば第三者に読んでもらいましょう。
自分の表現が“ちゃんと伝わっているか”を、客観的に確認するのがベストです。


自由記述の実例&表現アイデア集


3-1 文章型:ストレートに“私”を伝える

例①|自己PR型
「私の強みは、“気づき力”です。
アルバイトではお客様の小さな仕草や表情からニーズを読み取り、先回りした声かけを心がけてきました。
その結果、売上アップや感謝の言葉をいただける機会が増え、自信につながりました。
貴社でもこの力を活かし、チームの一員として貢献したいと考えています。」

例②|未来ビジョン型
「私は10年後、“お客様に選ばれる存在”でありたいと思っています。
そのために必要なのは、日々の積み重ねと、信頼関係の構築だと考えています。
まずは、どんな小さな業務にも誠実に向き合い、信頼を積み重ねていきたいです。」


3-2 図解型・イラスト型:視覚で伝える工夫

  • マインドマップで自己紹介
     中心に自分の名前、周囲に価値観・行動スタイル・目標などを枝分かれで展開。
  • 「わたしの1日」タイムスケジュール風
     日常の過ごし方から人柄や生活習慣が見える。
  • 4コマ漫画で“価値観の転換”を表現
     失敗→気づき→行動→成長 というストーリーを漫画で。

ポイント:
絵の上手さより、「なぜこの形式なのか?」「どう伝えたいか?」を明確にすることが大切です。


3-3 ユニーク型:ポエム・手紙・対話形式もアリ

  • 詩形式の冒頭+解説文
     → 感性+論理の組み合わせが印象的に。
  • 手紙形式(企業に向けた手紙)
     → “話しかけるような文章”が親しみやすさを演出。
  • 自分と未来の自分の対話形式
     → 「どう変わっていきたいか」を印象づけられる。

注意点:
企業の雰囲気・社風に合うかは必ずチェックを。奇をてらいすぎると逆効果です。


NG例に注意!「自由=なんでもOK」ではない理由


4-1 自己満足になってしまう表現

  • ネタっぽいギャグや言葉遊び
  • 意味が伝わらない独自世界観
  • ストーリーがあるけどオチが曖昧

表現にこだわるあまり、“何が言いたいのか分からない”内容にならないように注意しましょう。


4-2 テーマと関係のない話で終わる

企業に関係ない内容で完結すると、

「面白いけど、これってうちに関係ある?」

と思われてしまいます。

  • “だから私は御社で…” とつなげる構成を意識しましょう。

4-3 読みにくい・雑な文章

  • 一文が長すぎる
  • 改行がなく詰まっている
  • 誤字脱字・主語抜け

こうしたミスは、「準備不足」とみなされます。
せっかくの自由な表現も、最後の詰めが甘いと逆効果になってしまいます。


4-4 “目立てばいい”という勘違い

  • 極端に派手なレイアウト
  • フォントや色がチカチカ
  • 内輪ウケネタ・過度な自己主張

目立つだけで“伝わらない”表現は、マイナス評価の原因に。
あくまで**「表現は中身を引き立てるための手段」**であることを忘れずに。


自由に表現する=“自分を楽しむ”こと


5-1 正解より、“今のあなたの言葉”がいちばん伝わる

完璧じゃなくていい。
オシャレな言い回しも必要ありません。

あなたが感じたこと
あなたが信じていること
あなたが大切にしていること

それを、あなたの言葉で伝えることが、最強の表現なんです。


5-2 自分らしさを出す勇気が、誰かの心に届く

「こんな内容でいいのかな」
「無難に書いた方がいいかな」

…と迷ったら、少しだけ“自分を信じる”勇気を持ってみてください。

素直な想いがこもったESは、読む人の心をちゃんと動かします。


5-3 書くことは、あなた自身を知ることでもある

自由に書く過程で、
「自分って、こんな価値観があったんだ」
「こういう働き方がしたいんだな」と、気づくことがあります。

迷った時間、悩んだ時間も、自分と向き合った証です。


5-4 書き終えたあと、“ちょっと好きな自分”が残る

書き終えたあと、
「これがわたしだな」と思える内容ができたら、それが最高の自由記述です。

あなたの中には、すでに“表現したい自分”がいます。

あとは、その声に耳をすませて、
あなたの言葉で伝えてあげるだけ。


まとめ:自由とは、“自分らしく伝えること”

「エントリーシート 自由に表現 書き方」という検索ワードには、

「どうしたらいいかわからない」
「普通じゃダメなのかな」
「自分をどう見せたらいい?」

そんな戸惑いが隠れています。

でも、大丈夫。
自由に表現するということは、あなたがあなたらしくいられる一番のチャンスです。

  • 正解はない
  • 特別じゃなくていい
  • あなたの言葉で、等身大で伝えればいい

自由なエントリーシートが、「自分ってこういう人間なんだ」と気づくきっかけになったら、それはもう十分すぎる成果です。

あなたにしか書けない一枚を、ぜひ届けてください。
あなたのその言葉が、誰かの心に、きっと届くはずです。