エントリーシートを目立たせるために、カラーペンで記入しても良いのか?
「この一言だけ、赤で強調したいな…」
エントリーシートを書いていて、ふとそんな誘惑にかられたことはありませんか?
でも、ちょっと待ってください。
そのカラーペン、もしかしたら“減点対象”になるかもしれません。
この記事では、「カラーペンって本当にNG?」「どうすれば印象に残るエントリーシートになるの?」という疑問に答えながら、就活マナーを守りつつ好印象を残す書き方をお伝えしていきます。
カラーペンは使っちゃダメ?まずは結論から
1. カラーペンは原則NG。その理由とは?
エントリーシートにカラーペンを使うのは、基本的にNGです。
赤や青、蛍光色などを使ってしまうと、**「常識がない」「学生気分が抜けていない」**と受け取られる可能性が高いのです。
なぜなら、ビジネスの世界では「黒インク」が標準。
契約書、公的文書、ビジネスメール…。どれも黒で統一されていますよね。
つまり、エントリーシート=ビジネス文書の第一歩。
色を使うだけで、社会人としての基本が身についていないと見なされてしまうリスクがあるのです。
「どんなに良い内容でも、見た目のマナーで落とされるなんて…もったいない!」
まさにそれ。中身とマナーの両方がそろって、はじめて合格ラインに立てるのです。
色で強調したくなる気持ち、わかります。でも…
「ここ、目立たせたいな…」
「この言葉は読んでほしいんだよな…」
そんな気持ちが出てくるのは当然ですし、実はそれって**「読み手目線」がある証拠**なんです。素晴らしい感覚です。
でも、就活では**“色で目立たせる”より、“言葉で伝える”**のが基本。
色に頼らずに読みやすく伝えられる人の方が、**「文章力がある」「思考が整理されている」**と高く評価されます。
就活においては、シンプル=誠実。
装飾よりも、誠意と丁寧さが何より伝わるのです。
採用担当者の視点に立つと見えてくる
もしあなたが採用担当者だったらどうでしょう?
1日に何十枚、時には百枚以上のエントリーシートを目にする中、
赤や緑、蛍光色が混ざった書類が出てきたら、どう感じるでしょうか?
- 子どもっぽいかも
- なんとなく遊び半分に見える
- ビジネスマナー、大丈夫かな…
そんなマイナスの第一印象を与えてしまうかもしれません。
「内容は良いのに、色のせいで損をしている」
そんなの、あまりにもったいないですよね。
どうしても目立たせたい!そのときの工夫とは?
それでも、「他の応募者と差をつけたい」「印象に残りたい」
そう思うのは当然のことです。
でもご安心ください。
色を使わなくても印象づける工夫は、いくらでもあるんです。
2-1:文字の太さを変えてみよう
とてもシンプルですが、文字の太さを少し変えるだけで読み手の視線を集めることができます。
「ここが結論です」と伝えたい部分を、
筆圧を少し強くして、文字をわずかに大きく書くだけでOK。
ペンを持ち替える必要もありません。
“色”ではなく“コントラスト”で強調するという感覚が大事です。
2-2:余白と改行で“呼吸する文章”をつくる
文章をギュウギュウに詰めていませんか?
行間や改行を適度に使うことで、読み手にとっての**“呼吸の余白”**が生まれます。
私は◯◯を通して、△△という強みを身につけました。
この経験を活かして、貴社でも□□に貢献したいと考えています。
これだけで、読みやすさは段違い。
余白も「伝える技術」のひとつなんです。
2-3:字の丁寧さが、最大のアピールになる
どんな色よりも、丁寧な文字の方が強く心に残るものです。
「この人、丁寧に書いてるな」「一生懸命さが伝わるな」
そう思ってもらえることが、何よりの印象アップに繋がります。
自分の思いを届けたいなら、まずは一文字一文字を丁寧に。
それだけで、あなたの誠意はきちんと届きます。
2-4:「何を伝えたいか?」を軸に構成しよう
強調したいなら、内容で勝負。
印象に残るのは、赤でも緑でもなく、あなた自身の言葉やエピソードです。
- どんな経験をしたのか
- そこから何を学んだのか
- どう行動し、どう成長したのか
構成に工夫があると、黒一色でも**“光るエントリーシート”**になります。
これはNG!知らないと損する手書きマナー5選
カラーペン以外にも、実は見落としがちなNGポイントがたくさんあります。
ここで一度、就活マナーの基本を押さえておきましょう!
3-1:ボールペンは“黒・油性”が基本
ゲルインクや水性ペンは、にじみやすく不向きです。
黒の油性ボールペンがベスト。それ以外は避けるのが無難です。
なお、**フリクションペン(消せるペン)**は絶対にNG!
時間が経つと文字が消えるため、ビジネス文書では使用禁止が原則です。
3-2:修正液・修正テープは使わない
間違えたとき、つい使いたくなる修正テープや修正液。
でもこれは、「誠実さに欠ける」と判断されることも。
間違えたら最初から書き直すのが鉄則です。
3-3:枠から文字がはみ出さないように
文字が小さすぎたり、枠からはみ出たりすると読みにくくなります。
結果、どんなに内容がよくても**「読まれない書類」**に。
丁寧に、枠の中に収める意識を忘れずに。
3-4:インクのにじみやかすれにも注意
かすれた文字、にじんだインク、消し跡などは全体の印象を下げます。
提出前に必ずチェック!
小さなミスが、大きな評価の差につながります。
3-5:最終チェックは“他人の目”で!
自分では気づきにくい誤字脱字や不自然な表現。
家族や友人、キャリアセンターの職員など、第三者の目で確認してもらうのがおすすめです。
「自信を持って提出できるか?」が最後のチェックポイントです。
落ちるESに共通する“やりがちNG例”とは?
4-1:カラーペン・蛍光ペンを使う
もうお分かりですね。これは即NGです。
装飾や色づけは、ESには一切必要ありません。
4-2:飾り文字・顔文字を入れてしまう
親しみやすさを演出したい気持ちはわかりますが、顔文字や記号はNG。
ビジネス文書であることを常に意識しましょう。
4-3:文字が雑で読みづらい
どれだけ素晴らしい内容でも、読みにくければ読まれません。
「伝える力」は、丁寧な字から始まります。
4-4:誤字脱字をそのまま提出する
一文字の間違いが、信頼を損なう原因になります。
細部まで気を配ることが、「社会人としての姿勢」として見られているのです。
まとめ:色ではなく、構成と誠実さで勝負しよう
カラーペンを使いたくなる気持ちはよくわかります。
でも、就活では見た目の華やかさではなく、「伝える力」こそが武器です。
- 黒インクで、丁寧に
- 構成と表現で強調する
- 誠実さをにじませる字を書く
そんなシンプルな心がけが、あなたの印象を最大限に引き上げてくれます。
あなたの一枚が、採用担当者の心に届きますように。
色に頼らない、“伝わるエントリーシート”を目指して、今日から書き方を見直してみませんか?