「大学時代に頑張ったことは何ですか?」
エントリーシートや面接で、就活生なら誰もが直面する質問です。
でもこの質問、答えるのが意外と難しい。
「頑張ったけど、どうやって言えばいいかわからない」
「そもそも何を頑張ったのか、思いつかない…」
そんな悩みを抱える学生は、実はとても多いのです。
話す順番がわかれば、誰でも整理できる
この質問にしっかりと答えるには、「話す順番=構成」がカギになります。
話す順番のテンプレートはこちら。
大学時代に頑張ったこと:話す順番テンプレート
- タイトル
- 前置き
- 課題 + 決意
- 具体的な取り組み(山場)
- 結果
- 再びタイトル(締め)
この順番を意識するだけで、話の構成がぐっと整理され、聞き手に伝わりやすくなります。
でも実は、作る順番は「話す順番」と逆なんです
いきなり話し始めるのではなく、答える内容を組み立てる順番があります。
以下のような手順で考えていくと、驚くほどスムーズに整理できます。
① まず「結果」から考える
最初に考えるのは、話のゴール=結果です。
企業が「おお、それはすごいね」と思いやすいように、数字や客観的な事実を入れると効果的。
例:
- 「成績上位5%に入り、奨学金を獲得しました」
- 「1年で○○人のサークルメンバーを勧誘しました」
- 「アルバイトの売上を○%向上させました」
数字が使えなくても構いませんが、可能なら入れた方が伝わりやすいです。
② 結果につながる「具体的な取り組み」を整理する
次に、その結果を出すためにどんな工夫や努力をしたかを考えます。
ポイントは、2~3個にまとめること。多すぎると散漫になり、少なすぎると物足りない印象になります。
③ 「課題」と「決意」を思い出す
どんな問題にぶつかって、どう向き合ったのか。
失敗談や挫折の経験は、むしろ強みになります。
「最初は単位を落とすほど勉強をおろそかにしていたけれど、卒業への焦りから本気で勉強に取り組むことを決意した」
といったストーリーがあると、聞き手も自然と引き込まれます。
実例:勉強を頑張ったエピソードの構成例
ここでは「勉強を頑張った」パターンを例に、実際の構成を紹介します。
タイトル:私が大学時代に頑張ったことは、勉強です
前置き:
学生の本分は勉強だと思いますが、私は1年生の頃、それを疎かにしていました。
アルバイトや遊びに夢中になり、いくつも単位を落としてしまったんです。
課題 + 決意:
「このままではいけない。しっかり4年間で卒業したい」
そう強く思い、2年生からは勉強に本気で向き合うことを決意しました。
具体的な取り組み:
- 毎回の授業に必ず出席
- 授業前の予習・授業後の復習を徹底
- わからない点はその日のうちに教授や友人に質問
結果:
その結果、3年次には成績上位5%に入り、奨学金を受給することができました。
締めのタイトル:
このように、私が大学時代に最も力を入れたことは「勉強」です。
「当たり前のこと」こそ、ちゃんと伝えるべき理由
「でも、それって別に大したことじゃないですよね?」
「授業に出て、復習しただけなんで…」
そう思う方もいるかもしれません。
ですが、それができない学生が多いのが現実です。
「当たり前のことを当たり前に続ける」ことは、就職後にも必要な力。
面接官も、それをきちんと評価しています。
だからこそ、自信を持って語っていいんです。
複数のエピソードがある人はどうする?
よくある質問で、
「同じ話を何度も使ったら印象が悪いですか?」
というものがありますが、まったく問題ありません。
むしろ、同じエピソードでも「聞かれた質問に合わせて切り口を変える」ことで、説得力が増します。
たとえば:
- 「学生時代に頑張ったこと」では→全体のストーリー重視
- 「工夫したこと」では→具体的な行動とアイデアに焦点を当てる
このように使い回しつつ、角度を変えて語れるよう準備しておくと安心です。
まとめ:自信がなくても大丈夫。構成力で伝えよう
「特別な経験がない」「目立つ実績がない」
そう思っていても、伝え方ひとつで強みになります。
もう一度、作成の流れをおさらいしましょう。
✅ 話す内容を作る順番(考える順番)
- 結果(数字や成果があると◎)
- 具体的な取り組み(2~3個)
- 課題 + 決意(どんな壁をどう乗り越えたか)
- 前置き(状況やきっかけ)
- タイトルと締め
✅ 話す時の構成(話す順番)
- タイトル
- 前置き
- 課題 + 決意
- 取り組み(山場)
- 結果
- タイトルで締め
最後に:不安な方は、他人の目も借りよう
「自分では大したことないと思ってたけど、他人から見たらすごいって言われた」
こうした気づきは、人と話すことで見つかることも多いです。
友達や先輩に、「就活でこの経験使えるかな?」と相談してみるのもおすすめです。
そして、どうしてもわからないときは、この記事に出てきたテンプレートをベースに、自分の体験を当てはめてみてください。
あなたの経験は、きっと誰かの励みにもなります。
そしてそれを自信を持って語れる日が、もうすぐそこまで来ています。