「あれ、自分で思ってたより、手応えなかった…」
就活の一次面接。
質問は想定内のものばかりだったはずなのに、なぜか結果は「不採用」だった。
そんな経験はありませんか?
もしかしたらそれは、答えの内容そのものではなく、
「伝え方」や「選んだエピソード」に“ズレ”があったからかもしれません。
今回は、一次面接でありがちなNG回答例を取り上げていきます。
面接前に「自分もやってないかな?」と振り返るチェックリスト**として、ぜひご活用ください。
質問① 自己紹介をお願いします
❌ NG例:「◯◯大学◯◯学部の○○です。よろしくお願いします。」
一見、問題なさそうに見えますよね?
でもこれ、短すぎる or 長すぎる自己紹介が多いNGパターン。
自己紹介は、「あなたがどんな人なのかを30秒程度で端的に伝えるプレゼン」です。
趣味や特技を盛り込んでもOK。
ただし、抽象的な言葉だけで終わらないように注意です。
✅ OK例:
「◯◯大学の○○と申します。学生時代は、サークル運営に力を入れてきました。チームで成果を出すことにやりがいを感じ、企画から実行までリーダーとして携わりました。本日はどうぞよろしくお願いいたします。」
質問② あなたの短所は?
❌ NG例:「緊張すると頭が真っ白になって動けなくなります」
これは危険信号。
業務に直接支障をきたしそうな短所は、正直に言っても逆効果。
面接官は「この人を採用して大丈夫か?」という視点で見ています。
言いにくいことでも、どうカバーしているかをセットで語りましょう。
✅ OK例:
「緊張しやすいところがありますが、事前準備を徹底することで自信を持てるようにしています。最近は本番で落ち着いて話せるようになってきました。」
質問③ 周囲からどんな人だと言われますか?
❌ NG例:「暗いねって言われます」「優柔不断って言われます」
ネガティブな言葉をそのまま出すと損をします。
これは実質的には“自己PR”の一種。
自分の強みを周囲の評価を借りて伝えるチャンスです。
✅ OK例:
「冷静で落ち着いているとよく言われます。グループで議論するときも、全体の意見をまとめる役割を担うことが多いです。」
質問④ 就活の軸を教えてください
❌ NG例:「人と関われる仕事です」「チームワークを大切にしています」
どれも大切なことですが、抽象的すぎて刺さらないという落とし穴。
大切なのは、その軸がどうして生まれたのか、なぜそれを大事にしているのかを言語化することです。
✅ OK例:
「アルバイトで接客業を経験し、人の困りごとを解決することにやりがいを感じました。その経験から、目の前の人に価値を提供できる仕事を軸に就活をしています。」
質問⑤ 他社の選考状況は?
❌ NG例:「御社しか受けていません」
嘘ではないかもしれませんが、視野が狭い印象を与えてしまいます。
企業は、視野を広く持ちながらも、なぜうちを選んでいるのかが明確な人に魅力を感じます。
✅ OK例:
「複数社受けていますが、〇〇という軸で比較しています。御社はその中でも特に△△に強みを感じ、志望度が高いです。」
質問⑥ 将来のキャリアプランを教えてください
❌ NG例:「起業したいです」「3年で辞めたいです」
率直すぎてリスクのある発言。
短期離職の可能性が高いと判断されかねません。
本音を語ることと、面接での戦略は別物です。
✅ OK例:
「まずは現場で経験を積み、将来的にはチームをマネジメントする立場を目指したいと考えています。」
質問⑦ 挫折経験を教えてください
❌ NG例①:「親が亡くなったことです(重すぎる)」
→ 面接の場にふさわしくない、プライベートすぎる話題は避けましょう。
❌ NG例②:「YouTubeを始めたけど1ヶ月間伸びなかった(浅すぎる)」
→ それ、普通では?と思われてしまう可能性あり。
✅ OK例:
「ゼミでチーム研究を進める中で、全員の意見をまとめきれず、発表直前まで混乱してしまった経験があります。反省を活かし、以後は役割分担と進行管理を徹底するようになりました。」
質問⑧ 最近気になるニュースは?
❌ NG例①:「ニュースは見てません」
→ 情報感度が低いと思われます。
❌ NG例②:「政治や宗教系ニュース」
→ 個人の思想に関わる話題は避けるのが無難。
✅ OK例:
「最近、IT企業が自社開発AIを業務に導入し始めているというニュースに注目しています。自動化と人の役割がどう変わるかに関心があります。」
質問⑨ 逆質問ありますか?
❌ NG例:「特にありません。すべてHPで拝見しました」
→ 受け身な印象を与えてしまいがち。
面接官は、「この会社に本当に興味があるのか?」を見ています。
✅ OK例:
「〇〇部門のインタビューを拝見し、現場での業務の幅広さに驚きました。実際の1日の流れについて、もう少し詳しくお伺いしてもよろしいでしょうか?」
まとめ|“致命傷になりやすいNG回答”を避けるだけで、通過率はグッと上がる
一次面接では、「どれだけ素晴らしいことを言えるか」よりも、
**「相手の質問の意図に合った受け答えができるか」**が見られています。
最後に、特にありがちなNG回答をおさらいします。
🔻 NG回答チェックリスト
- 自己紹介が短すぎ/長すぎ
- 抽象的な就活の軸
- 致命的な短所をそのまま言う
- 周囲の評価にネガティブワード
- 他社の選考状況が不自然
- 将来像が会社とズレている
- 挫折経験が薄い or 重すぎる
- 政治・宗教系のニュースを話題にする
- 逆質問がない or ありきたり
これらを避けて、「伝わる答え方」に変えていけば、あなたの面接は必ず良くなっていきます。
「答える練習」ではなく、「伝わる練習」を。
それが、内定への近道です。