一次面接でやりがちなNG回答10選──面接官が“微妙な顔”をする理由とは?

「あれ、自分で思ってたより、手応えなかった…」

就活の一次面接。

質問は想定内のものばかりだったはずなのに、なぜか結果は「不採用」だった。
そんな経験はありませんか?

もしかしたらそれは、答えの内容そのものではなく、
「伝え方」や「選んだエピソード」に“ズレ”があったからかもしれません。

今回は、一次面接でありがちなNG回答例を取り上げていきます。

面接前に「自分もやってないかな?」と振り返るチェックリスト**として、ぜひご活用ください。


質問① 自己紹介をお願いします

❌ NG例:「◯◯大学◯◯学部の○○です。よろしくお願いします。」

一見、問題なさそうに見えますよね?

でもこれ、短すぎる or 長すぎる自己紹介が多いNGパターン。

自己紹介は、「あなたがどんな人なのかを30秒程度で端的に伝えるプレゼン」です。

趣味や特技を盛り込んでもOK。
ただし、抽象的な言葉だけで終わらないように注意です。


✅ OK例:

「◯◯大学の○○と申します。学生時代は、サークル運営に力を入れてきました。チームで成果を出すことにやりがいを感じ、企画から実行までリーダーとして携わりました。本日はどうぞよろしくお願いいたします。」


質問② あなたの短所は?

❌ NG例:「緊張すると頭が真っ白になって動けなくなります」

これは危険信号。
業務に直接支障をきたしそうな短所は、正直に言っても逆効果。

面接官は「この人を採用して大丈夫か?」という視点で見ています。
言いにくいことでも、どうカバーしているかをセットで語りましょう。


✅ OK例:

「緊張しやすいところがありますが、事前準備を徹底することで自信を持てるようにしています。最近は本番で落ち着いて話せるようになってきました。」


質問③ 周囲からどんな人だと言われますか?

❌ NG例:「暗いねって言われます」「優柔不断って言われます」

ネガティブな言葉をそのまま出すと損をします。

これは実質的には“自己PR”の一種
自分の強みを周囲の評価を借りて伝えるチャンスです。


✅ OK例:

「冷静で落ち着いているとよく言われます。グループで議論するときも、全体の意見をまとめる役割を担うことが多いです。」


質問④ 就活の軸を教えてください

❌ NG例:「人と関われる仕事です」「チームワークを大切にしています」

どれも大切なことですが、抽象的すぎて刺さらないという落とし穴。

大切なのは、その軸がどうして生まれたのかなぜそれを大事にしているのかを言語化することです。


✅ OK例:

「アルバイトで接客業を経験し、人の困りごとを解決することにやりがいを感じました。その経験から、目の前の人に価値を提供できる仕事を軸に就活をしています。」


質問⑤ 他社の選考状況は?

❌ NG例:「御社しか受けていません」

嘘ではないかもしれませんが、視野が狭い印象を与えてしまいます

企業は、視野を広く持ちながらも、なぜうちを選んでいるのかが明確な人に魅力を感じます。


✅ OK例:

「複数社受けていますが、〇〇という軸で比較しています。御社はその中でも特に△△に強みを感じ、志望度が高いです。」


質問⑥ 将来のキャリアプランを教えてください

❌ NG例:「起業したいです」「3年で辞めたいです」

率直すぎてリスクのある発言。
短期離職の可能性が高いと判断されかねません。

本音を語ることと、面接での戦略は別物です。


✅ OK例:

「まずは現場で経験を積み、将来的にはチームをマネジメントする立場を目指したいと考えています。」


質問⑦ 挫折経験を教えてください

❌ NG例①:「親が亡くなったことです(重すぎる)」

面接の場にふさわしくない、プライベートすぎる話題は避けましょう。

❌ NG例②:「YouTubeを始めたけど1ヶ月間伸びなかった(浅すぎる)」

それ、普通では?と思われてしまう可能性あり。


✅ OK例:

「ゼミでチーム研究を進める中で、全員の意見をまとめきれず、発表直前まで混乱してしまった経験があります。反省を活かし、以後は役割分担と進行管理を徹底するようになりました。」


質問⑧ 最近気になるニュースは?

❌ NG例①:「ニュースは見てません」

→ 情報感度が低いと思われます。

❌ NG例②:「政治や宗教系ニュース」

→ 個人の思想に関わる話題は避けるのが無難。


✅ OK例:

「最近、IT企業が自社開発AIを業務に導入し始めているというニュースに注目しています。自動化と人の役割がどう変わるかに関心があります。」


質問⑨ 逆質問ありますか?

❌ NG例:「特にありません。すべてHPで拝見しました」

→ 受け身な印象を与えてしまいがち。

面接官は、「この会社に本当に興味があるのか?」を見ています。


✅ OK例:

「〇〇部門のインタビューを拝見し、現場での業務の幅広さに驚きました。実際の1日の流れについて、もう少し詳しくお伺いしてもよろしいでしょうか?」


まとめ|“致命傷になりやすいNG回答”を避けるだけで、通過率はグッと上がる

一次面接では、「どれだけ素晴らしいことを言えるか」よりも、
**「相手の質問の意図に合った受け答えができるか」**が見られています。

最後に、特にありがちなNG回答をおさらいします。


🔻 NG回答チェックリスト

  • 自己紹介が短すぎ/長すぎ
  • 抽象的な就活の軸
  • 致命的な短所をそのまま言う
  • 周囲の評価にネガティブワード
  • 他社の選考状況が不自然
  • 将来像が会社とズレている
  • 挫折経験が薄い or 重すぎる
  • 政治・宗教系のニュースを話題にする
  • 逆質問がない or ありきたり

これらを避けて、「伝わる答え方」に変えていけば、あなたの面接は必ず良くなっていきます。

「答える練習」ではなく、「伝わる練習」を。

それが、内定への近道です。