「一次面接、また落ちた…。何が悪かったのか分からない」
そんな風に悩んでいる方、多いのではないでしょうか?
実は私自身も、かつて同じ思いを抱えていました。ESも通る、SPIもそこそこ。でも、一次面接だけはなぜか通らない。面接が終わった瞬間、「あれで良かったのかな…」と自信を失っていました。
でも、ある日気づいたんです。
一次面接には、“構造的な理由”と“面接官の心理があると。
今日はその気づきを、一次面接を突破するために「今日から使える本質的な対策」として、あなたにお伝えします。
一次面接とは?そもそもの“立ち位置”を知ろう
一次面接は、就職活動における最初の関門です。
多くの企業では、「説明会 → 書類選考(ES・適性検査)→ 一次面接 → 二次面接 → 最終面接」という流れで選考が行われます。
一次面接の通過率は、たったの30〜35%
ある調査では、一次面接の通過率は約3割程度。最も通過率が低いフェーズとも言われています。
これは、一次面接がいわば「足切り」的な役割を持っているからです。
なぜ一次面接はそんなに落ちるの?企業側の視点から考える
企業の採用担当者、特に人事の方は、次のような立場であなたを見ています。
一次面接は「ふるい落としの場」
最終面接では「悩んだら落とせ」が原則ですが、**一次面接では「悩んだら通せ」**という原則が採用されることもあります。
これは、「まだ判断できないけれど、悪くはない。次の面接官に託そう」というスタンスです。
つまり、一次面接で落ちる=“明確なマイナス要素”があるということ。裏を返せば、「落とす理由さえなければ、通過できる」ということなんです。
一次面接で見られている3つのポイント
企業は一次面接で何を見ているのか?主に以下の3つです。
① 第一印象
就活の面接は、“一緒に働く相手としてどう見えるか”を見られる場でもあります。
第一印象で損をしないためのチェックポイント:
- 清潔感(髪型・服装・身だしなみ)
- 笑顔(固くならず、自然に)
- 姿勢と礼儀(あいさつ、声のトーン、話すテンポ)
特に第一印象は最初の3秒で決まるとも言われています。これはもう、「準備の勝負」です。
② 社会人基礎力があるか
経済産業省が提唱する「社会人基礎力」は、就職活動でも重視されます。
3つの基礎力
- 主体性(前に踏み出す力)
- 思考力(考え抜く力)
- 協調性(チームで働く力)
どれも、面接での言動やエピソードから判断されます。特に主体性は、企業が最も重視している能力の一つです。
③ 志望度の高さ
ここで紹介したいのが、講演者が語った**「赤塩理論」**。
志望度は、“どれだけ企業について知っているか”で測られる
企業の社名は知っていても、社長の名前、創業理念、最近のニュース…どれだけ調べていますか?
志望度が高い=情報を集め、理解し、行動していること。
多くの学生は一次面接時点で志望度が低く見える。だからこそ、そこで差をつけるチャンスがあります。
通過率を上げるための“差別化”戦略とは?
「金太郎あめ」になっていませんか?
みんなが同じような志望動機や自己PRをしている中で、あなたの話が埋もれてしまうのは避けたいところです。
差別化のポイント
- 抽象的ではなく、具体的なエピソードで語る
- あなた“だけ”の経験をもとにする
- 過去の体験→考えたこと→今どう思っているかの流れで伝える
例:「人の役に立ちたい」ではなく、「部活でベンチ入りを決める立場だった経験から、“人を活かすこと”にやりがいを感じた」と語る。
これなら、他の就活生では語れない“あなたらしさ”が伝わります。
志望動機に説得力を持たせるには?比較軸をつくろう
「なんとなくビールが好きだからビール業界」では、浅い印象になります。
たとえば、
- なぜ食品ではなく飲料?
- なぜ旅行ではなく人材?
といったように、他業界と比較して“だからこの業界”という理由を話せると、圧倒的な説得力になります。
自己PRにはSTAR法を活用しよう
STAR法とは、次の4つで構成される話し方のフレームワークです。
- Situation(状況)
- Task(課題)
- Action(行動)
- Result(結果)
特にResultは、定量的な成果が伝えられるとベスト。
×「がんばりました」
○「100人中1位になりました」「前年比150%の成果を出しました」
相手が**あなたの行動を“イメージできる”**ように、詳細に、具体的に語ることが大切です。
第一印象は“話し方”でも変わる。声・トーン・抑揚を意識しよう
よくあるのが、「ずっと同じトーン・同じスピードで話してしまう」こと。
改善のコツ
- 一番伝えたい部分は少しゆっくり&大きな声で強調
- 声のトーンにメリハリをつける
- 話の始まりと終わりはしっかりあいさつ&感謝の言葉
実は、面接官が最も覚えているのは「最初と最後」です。
緊張対策:社会人を“特別な存在”だと思わないこと
「緊張してうまく話せなかった…」という経験、誰でもありますよね。
解決法は2つ
- ① 大人と話す“場数”を踏む
- キャリアセンターやOB訪問、企業説明会を活用して、とにかく話す機会を増やしましょう。
- ② 社会人を“ただの人”として見る
- 「すごい人」に見えるのは、その場の演出です。実際は、新橋で缶ビール片手にスマホいじってる普通の人かもしれません(笑)
このマインドセットの切り替えが、緊張を和らげるコツです。
まとめ:一次面接は“選ばれる場”ではなく“選ぶ場”でもある
就職活動は、「企業があなたを選ぶ」だけでなく、「あなたが企業を選ぶ」場でもあります。
でもそのためには、まず一次面接を突破しなければ、何も始まりません。
- 第一印象を磨く
- 自分だけの具体的なエピソードを用意する
- 志望度の高さを示す情報収集をする
- 緊張しないための練習をする
これらをアクションに落とし込むことが、合格への一歩になります。
明日から、何をしますか?
このブログを読んだあなたが、今日から「自分にできる一歩」を踏み出せたら――それが、この文章を書いた私の一番の願いです。
応援しています。就活、頑張ってください。