面接の最後で「何か質問ありますか?」と聞かれた時、何をどう聞く?
「最後に何か質問はありますか?」
面接の終盤、必ずと言っていいほど聞かれるこのセリフ。
あなたはどんな気持ちでこの瞬間を迎えますか?
「え、もう質問ないかも…」
「何を聞いたら印象良くなるんだろう」
「ここで変なこと言って落ちたらどうしよう」
そんな不安を抱える就活生は、実はものすごく多いです。
この記事では、**逆質問の意図・考え方・避けるべきNG例・そして“面接官に刺さる質問の仕方”**を、体系的に解説していきます。
なぜ「逆質問」が怖いのか?
就活生の多くが言います。
「何を聞けばいいかわかりません」
でも、逆質問を“怖いもの”として捉える必要はありません。
むしろ、使い方次第であなたの印象をグッと良くするチャンスになります。
まずは、面接官が逆質問の時間に何を見ているのかを理解しましょう。
面接官が逆質問で見ている2つのポイント
✅ ① 本当にうちに興味があるのか?
「うちの会社にどれだけ関心があるか?」を逆質問から判断しようとしています。
**質問ゼロ=志望度が低い?**と捉えられてしまうこともあるのです。
✅ ② ちゃんと魅力を感じてくれているか?
面接官も人間です。
「この人に入社してもらいたい」と思ったら、もっと自社のことを好きになってもらいたいと思います。
そのため、逆質問に対して一生懸命に答えようとする面接官も多いのです。
逆質問は「加点」より「失点を防ぐ」時間
ここ、実はとても大切なポイントです。
✅ 面接の合否は、逆質問の前にはもうほとんど決まっている
✅ 逆質問は「印象を取り返す場所」ではなく「ミスしないための時間」
だから、「ここで挽回するぞ!」ではなく、「余計な失点をしないぞ」という姿勢で臨むのが正解です。
逆質問の準備は「4つ」がちょうどいい理由
「逆質問、何個くらい用意すればいいですか?」
という質問をよく受けますが、目安は4つ程度です。
なぜ4つ?
- 面接中に面接官が親切に答えてくれて、用意した質問が先に解消されることがある
- 準備が1つだけだと、潰れた時に何も聞けなくなる
- 一方で、10個も聞くと**「長すぎる」印象を与えてしまう**
→ 実際に聞くのは2〜3個、でも4つは持っておく。これが鉄則です。
面接官の印象に残る“良い逆質問”とは?
ここからは、逆質問の具体的な例と考え方をご紹介します。
✅ おすすめの逆質問3選
① 御社で活躍するために、今から勉強しておいたほうがいいことはありますか?
→「入社後を見据えて努力している」という意欲が伝わる
ひと言添えるとさらに◎:
「現在、Javaの学習を進めているのですが、さらに御社で活躍するために今から準備できることがあれば教えていただきたいです」
② 御社で活躍されている方に共通する特徴があれば教えていただけますか?
→「自分もその一員になりたい」という前向きな気持ちが伝わる
ひと言添えるとさらに◎:
「私も御社で活躍したいと思っており、どんな姿勢や行動が求められるのかを学ばせていただきたいです」
③ 今後の事業展開や注力領域についてお聞きしたいです
→ 業界研究をしている姿勢が伝わる
ひと言添えるとさらに◎:
「人材業界では景気変動に備えた顧客リレーションの強化が重要になると考えているのですが、御社の戦略について伺えますか?」
逆質問で“やってはいけない”NGパターン集
❌ NG①:調べればわかることを聞く
- 給与、休日、社員数など
→ 求人票やHPに書いてあることをわざわざ聞くと、準備不足に見えます
❌ NG②:面接官が話した内容を繰り返す
- 「さっき話しましたが…」と言われるのは避けたい
→ 面接中の会話をよく聞く&かぶらない質問を準備することが大切
❌ NG③:福利厚生のみにフォーカスした質問
- 「残業ってありますか?」「有休は何日ですか?」
→ 聞くなとは言いませんが、面接の最後にそれだけだと印象が悪くなることも…
✅ 聞きたい場合は、内定後やOB訪問で聞くのがおすすめです。
❌ NG④:面接官が答えられないことを聞く
- 「配属先の上司はどんな人ですか?」(人事部の面接官では答えられない)
→ 質問は相手の立場を想像して。答えられない質問は失点につながります。
❌ NG⑤:今までの話と矛盾する質問をする
- 面接で「営業志望です」と言っていたのに
→「御社のバックオフィス業務にはどういったキャリアパスがありますか?」
→ 面接官は「さっきの話、建前だったのかな?」と感じてしまいます。
✅ 一貫性のある逆質問を考えることが大事です。
✅ 逆質問は“自分らしさ”を出す場でもある
ここまで基本的な注意点や型をご紹介しましたが、最終的には「自分の疑問」を素直に聞くことが一番です。
その際に意識したいのが、“どのように聞くか”の工夫です。
逆質問を印象アップにつなげる「前置きトーク」のススメ
質問そのものより、質問の“導入”があなたの印象を変えます。
例①:「今、独学で勉強を始めているのですが…」
→ ただ「何を勉強すればいいですか?」より、
「自分はこう行動しています。そのうえで伺いたいです」の方が圧倒的に意欲が伝わる。
例②:「御社で活躍したいという気持ちが強いのですが…」
→ 想いを込めて聞けば、それは必ず面接官にも伝わります。
【まとめ】逆質問は“捉え方”で強みにも弱みにもなる
✅ ポイントまとめ
- 逆質問=「会社への興味」と「一貫性」を見せるチャンス
- 準備は最低4つ持っておこう
- 質問そのものより**“どう聞くか”が大切**
- 失点を防ぐ場と割り切るのもOK
✅ こんな質問が好印象
- 「御社で活躍している方の特徴は?」
- 「入社前に学んでおいた方が良いことは?」
- 「事業の今後の方向性について教えてください」
就活において、逆質問は決して「地雷原」ではありません。
むしろ、あなたの素直な気持ちや姿勢が伝わりやすい場面です。
迷ったら、「なぜその質問をするのか」を一言添えてみてください。
それだけで、あなたの逆質問は「本気の質問」に変わります。
「逆質問、もう怖くない。」
この記事を読んだあなたが、そう思えるようになっていたら嬉しいです。