「自己PR、どう話せばいいか分かりません…」
就活生の面接対策をしていると、こんな声を本当にたくさん聞きます。
とくに多いのがこの2つ。
- 自分の強みが何か分からない
- 何をどう話せば評価されるのか分からない
でも、安心してください。
自己PRには「伝わる型(テンプレート)」があります。
今回は、実際の就活指導現場で何百人もの通過率を上げてきた「自己PRテンプレートの使い方と作り方」を、具体例つきで解説していきます。
まずは全体像:自己PRはこの型に当てはめればOK!
自己PRがうまく話せない人の多くが、いきなり「自分ってどんな人間だろう?」から考え始めてしまいます。
でもそれって、答えにくくて当たり前なんです。
そこでオススメなのが、この順番で考えていく方法です。
✅ 自己PRテンプレート(話す順番)
- タイトル(私は◯◯な人間です)
- 前置き(何の話をするか)
- 課題(困難や問題点)
- 決意(どう向き合ったか)
- 工夫・実行(具体的な取り組み 2〜3個)
- 結果(数字など客観的成果)
- タイトルの繰り返し(だから私は◯◯な人間です)
自己PRを“作る順番”は話す順番と逆!
話す順番は上の通りですが、考えるときは逆からがオススメです。
✅ 作るときの順番はこう!
- 結果から考える
- →その結果を生んだ**具体的行動(工夫)**を思い出す
- →その前に直面していた課題・問題を思い出す
- →そこにどう決意して取り組んだか
- →最後にタイトルをつけて全体をまとめる
結果から考えると自己PRは一気に作りやすくなる!
まずは「自分がやったことで、相手が“すごいね”と思いそうな結果」を探してみてください。
たとえば…
- 塾講師のバイトで担当生徒5人全員が志望校合格
- アルバイト先で売上を前年比120%にアップ
- TOEICスコアを半年で200点UP
- ゲームの全国大会でベスト8に入賞
数字や実績があると、一気に信頼性が増します。
「え、それすごいじゃん!」と思ってもらえる“結果”をベースに自己PRを組み立てていきましょう。
エピソード選びのコツ|「優しい人」はNGワード⁉
「私、優しいってよく言われます」
これ自体は悪いことではありません。でも…
「優しい人」で成果を語るのって、実はめちゃくちゃ難しい。
なぜなら、面接官が聞きたいのは「仕事で活かせそうな強み」だからです。
✅ 面接に強いエピソード例
- アルバイト:責任感・成果・顧客対応などが見えやすい
- 勉強:努力や継続力が伝わりやすい(資格取得なども◎)
- 部活・サークル:リーダー経験、継続力、協調性が表れやすい
- 趣味:極めていれば立派なPRネタ(eスポーツ、作曲、登山など)
具体例で徹底解説!塾講師バイトを使った自己PRの作り方
ここでは、実際によくある「塾講師バイト」の例を使ってテンプレートに当てはめてみましょう。
✅ Step1:結果(ゴール)
担当していた生徒5人が、全員志望校に合格しました。
✅ Step2:工夫・行動(3つ)
- まずは生徒と信頼関係を築いた
→ プライベートな話題で打ち解け、勉強に向き合える関係を構築 - 宿題を個別最適化した
→ 生徒のレベルや志望校に合わせて、無理なく効果的な課題設計 - 家庭環境にも配慮した
→ 親御さんとも面談し、自宅での学習環境をサポート
✅ Step3:課題・決意
- 生徒のほとんどが勉強嫌い
- 志望校のレベルには到底届かない学力
「どうにかして全員を合格させたい」と決意し、粘り強くサポートを続けました。
✅ Step4:前置き
私は大学時代、3年間塾講師のアルバイトをしていました。
✅ Step5:タイトルの繰り返し
このように、困難な状況でも試行錯誤しながら取り組み、成果を出す力があります。
これが、私の強みです。
この流れで話せば、こんなに自然にまとまる!
✅ 完成版:自己PRスクリプト
私は「困難な状況でも、試行錯誤しながら成果を出す力」があります。
大学時代、3年間塾講師のアルバイトをしていました。
担当していた生徒は勉強嫌いで、志望校に合格できるレベルではありませんでした。
しかし、どうしても全員を合格させたいという思いで、次の3つの工夫をしました。
まず、勉強させる前に私自身を好きになってもらおうと、プライベートな話題で信頼関係を築きました。
次に、一人ひとりの学力に合わせて宿題を最適化し、無理なく続けられる環境を整えました。
さらに、家庭の学習環境を改善するために親御さんと面談し、サポートをお願いしました。その結果、担当していた生徒5人全員が志望校に合格しました。
このように、困難な状況でも試行錯誤を重ね、結果を出す力が私の強みです。
まとめ|自己PRは「型」で作る!迷ったら逆から考えよう
自己PRは、思いつきで話すものではありません。
伝える順番と作る順番を明確にするだけで、誰でも説得力のある自己PRが作れます。
✅ 話す順番のテンプレート
- タイトル
- 前置き
- 課題
- 決意
- 工夫(2〜3個)
- 結果(数字で)
- タイトルの繰り返し
✅ 作るときはこの順で!
- 結果 → 工夫 → 課題 → 決意 → タイトル
このテンプレートは自己PRだけでなく、「学生時代に頑張ったこと」や「挫折経験」など、さまざまな質問に応用できます。