【面接で聞かれる「他社の選考状況は?」にどう答える?】地雷を踏まないための正解ルート

「他社の選考状況は?」にどう答える?

「他社の選考状況はいかがですか?」

就職活動の面接で、この質問をされたことがある人は多いのではないでしょうか。

でも、こう感じたことはありませんか?

  • 「なんて答えれば正解なの?」
  • 「正直に話してもいいの?」
  • 「うまくいってたのに、ここで失敗したかも…」

実はこの質問、面接の中でも“特に危険”な落とし穴。
前半で良い印象を与えていても、ここでつまずくと一気に評価が下がってしまうこともあるのです。

今回は、そんな「他社の選考状況」にどう答えるべきかを、面接官の意図やNG回答例と共に徹底解説していきます。


なぜ面接官は「他社の選考状況」を聞くのか?

この質問をされたとき、つい「なんでそんなこと聞くの?」と思ってしまいがちですが、面接官の意図は明確です。
大きく2つの目的があります。


✅ 1. 競合他社を知りたい

どの企業と比較検討されているのか。
同じ業界・職種なのか、方向性の違う企業なのか——志望の本気度を測る材料になります。


✅ 2. 就活の軸がブレていないか確認したい

面接の前半で語った志望動機やキャリアの方向性と、受けている企業が一致しているかどうかをチェックしています。


【重要】この質問が来た時点でチャンス到来

実は、「他社の選考状況」を聞かれるということは、ある程度前向きに検討されている証拠でもあります。

なぜなら…

  • 興味のない候補者には聞かない
  • 本当に落とすつもりなら、わざわざ他社の動向を聞かない

つまり、この質問にうまく答えられれば、合格にグッと近づけるということです。


【正しい答え方】軸と矛盾しない企業を挙げる

この質問に答える上で、最も重要なポイントはこれです。

✅ 面接の前半で語った「就活の軸」と矛盾しないこと

たとえば、こんな失敗例があります。


❌ 失敗例①:話していた方向性とズレている

前半でこう話したのに…

「技術を磨ける環境で、ITエンジニアとして成長したいです」

→ 後半でこう答える

「今は営業職の企業も受けています」

⇒ 面接官:「あれ? 言ってること違くない?」


❌ 失敗例②:「ベンチャーで早く成長したい!」と言っておきながら…

「大手ばかりを受けてます」

⇒ 面接官:「本音は安定志向?じゃあ、さっきの話は何だったの…」


✅ 正解の考え方

ポイントは、業界や企業名が完全に一致していなくてもOK。
“自分の就活軸”に合っている企業かどうかが大切なのです。

たとえば…

「幅広いチャンスを得たい」という軸があるなら、IT企業でも商社でも、その軸を満たしていれば一貫性があります。


【就活の軸が曖昧な人へ】まずは「軸」を定めよう

「就活の軸ってそもそもどう決めるの?」

そんな人は、まず自分が大事にしたい価値観・働き方・成長環境などを整理するところから始めましょう。

※別記事で詳しく解説しています。→「就活の軸の見つけ方」記事リンクを設置予定


【よくある失敗5選】絶対に避けたいNG回答

面接サポートをしていると、以下のような失敗に出くわすことが非常に多いです。


❌ 1. バレる嘘をつく

「○○社で最終選考に進んでます!」

→ でも実は、○○社はまだ1次選考中…。

面接官は、他社の選考スケジュールを意外と知っています。嘘はすぐバレる。


❌ 2. 受けている企業を全部話してしまう

「今20社くらい受けていて…」と延々と話す

→ 面接官:「長すぎて要点がわからない…」

→ 回答時間の目安は“30秒〜1分”まで。


✅ 正解例

「御社のように“若手にチャンスがある企業”を中心に、現在3〜4社ほど選考を進めています」

→ これだけでOK。必要以上に詳しく話す必要はありません。


❌ 3. 「御社しか受けていません」と言う

一見、好印象に思えるかもしれませんが、不安を感じさせることがあります。

「なぜ1社だけ? 比較検討していないの?決断力あるのかな?」


❌ 4. 内定を隠してしまう

「言ったら不利になるのでは…?」と考えて内定を黙る

→ 逆です。内定は“他社からの評価”でもあるため、好印象につながります。

特に競合他社から内定をもらっている場合は…

「他社で評価されているなら、うちも欲しい!」と感じてもらえる可能性が高まります。


❌ 5. 「何社落ちました」とネガティブに言う

「10社落ちました…」
→ 面接官:「大丈夫かな…」

→ 落ちたことは言わなくてOK。聞かれていないことをわざわざ伝える必要はありません。


【面接官に聞かれたら?】回答のテンプレ例


✅ 例1:軸が明確なパターン

「御社のように若いうちから裁量を持って働ける会社を志望しています。現在は同様の軸で3社ほど選考が進んでいます」


✅ 例2:内定を持っている場合

「実は○○社から内定をいただいています。ただ、御社の○○という点により強く惹かれており、志望度は非常に高いです」


【まとめ】「他社の選考状況」は、面接官からの“関心の証”


✅ 他社選考の質問まとめ

  • 面接官の意図は「競合の把握」と「軸の確認」
  • 嘘は絶対NG。軸と一貫性があればOK
  • 内定は隠さず伝えると好印象につながる
  • 長く話しすぎず、30秒~1分でまとめよう

✅ 質問されたらチャンスと捉えて!

この質問は、あなたに興味を持っているからこそされるもの。
自信を持って、一貫性ある回答を準備しておけば、怖くありません。

面接での評価は、最後のひとことまで見られています。

だからこそ、「他社の選考状況」の質問も、自分の魅力を伝える一部として丁寧に答えていきましょう。