就職活動が本格化してくると、面接やエントリーシートで何度も聞かれるあの質問に向き合うことになります。
「学生時代に頑張ったことは何ですか?」
この質問、定番中の定番なんですが、いざ聞かれると「うーん……」と考え込んでしまう方も多いのではないでしょうか。
特別なエピソードなんてない。
派手な経験もない。
そもそも何を「頑張った」と言えるのかわからない――
そんなあなたに向けて、今日は3つのことをお伝えします。
この記事で伝えたい3つのこと
- なぜ企業は「学生時代に頑張ったこと」を聞くのか?
- 自分なりの「頑張ったこと」の見つけ方
- 面接での伝え方のコツ
なぜ、そんなに「頑張ったこと」が知りたいの?
まずは、そもそも**なぜ企業はこの質問をするのか?**というところから考えてみましょう。
理由は大きく分けて2つです。
① あなたの人柄を知りたいから
学生時代にどんなことに夢中になって、どんな想いで取り組んだのか。
そこにはあなた自身の価値観や性格、人間性がにじみ出ます。
企業は、あなたがどんな人なのかを知りたいのです。
② 最後までやり遂げられる力があるかを見たいから
社会に出れば、思うようにいかないことの連続です。
壁にぶつかったときに、投げ出さずにやり抜ける人かどうかを見極めようとしています。
派手な実績がなくてもかまいません。
目の前の課題にどう向き合ったのか――そこにこそ、あなたらしさがあるのです。
「頑張ったこと」が見つからない? それでも大丈夫です
ここからは、「そもそも何を頑張ったって言えばいいの?」という悩みに答えていきます。
思い出してみよう。どんな時が一番、充実してた?
難しく考えなくていいんです。
まずは、「人生で一番充実してたな」と思える瞬間を思い出してみてください。
- 夢中で取り組んでいたこと
- 時間を忘れて頑張っていたこと
- 褒められて嬉しかったこと
- 失敗したけど、あとから成長を実感できたこと
何をしているときが一番楽しかったか、やりがいを感じたか――そこから、あなたの「頑張ったこと」は見つかります。
ポイントは、「面接ウケを狙わないこと」。
つい「印象に残るエピソードを話さなきゃ」と考えてしまいがちですが、企業が知りたいのはあなたの本音と姿勢です。
今からでも遅くない。「頑張る経験」はこれから作れる
「それでも、やっぱり思いつかない……」という方も、焦らなくて大丈夫です。
今からでも、挑戦すればそれが立派なエピソードになります。
たとえばこんな行動から始めてみませんか?
- ボランティアに参加してみる
- 新しいアルバイトに挑戦してみる
- インターンに応募してみる
- 苦手な分野の勉強を始めてみる
大切なのは、一歩を踏み出してみること。
どんなに小さなことでも、そこに気づきや成長があれば、就活においても十分な「頑張ったこと」になります。
面接でうまく伝えるには?覚えておきたい3つのポイント
「よし、頑張ったことは見つけられた!」
では、次にそれをどうやって面接で伝えるかです。
覚えておきたいのは、以下の3つのステップです。
① どんな状況だったのか、具体的に伝える
「私はアルバイトを頑張りました!」
これだけだと、何がどう頑張ったのか全く伝わりません。
たとえば、
- 忙しい居酒屋で新人スタッフが続けて辞めてしまった
- 初めはオーダーすら覚えられず悩んでいた
- そんな中でどう工夫したのか
など、どんな環境・状況だったのかを描写してあげると、グッと伝わりやすくなります。
② 課題を乗り越えるために何をしたか、行動を語る
「自分なりにどんな工夫をしたか」が、あなたらしさを伝える一番のポイントです。
- 自分で考えて動ける人か
- チームのために行動できる人か
- 諦めずに継続できる人か
企業が知りたいのは、**あなたが「どう動いたか」**なんです。
③ 行動の結果と、そこから得た“学び”を伝える
うまくいった話でも、失敗した話でも、そこから何を学んだかが一番大切です。
たとえば…
- チームで協力することの大切さに気づいた
- 小さな改善を積み重ねることで成果が出ると学んだ
- 最後までやり遂げることが自信につながった
学んだことが、入社後どう活かせそうか?という視点もあると、さらに好印象です。
まとめ:「派手じゃなくていい」“自分らしい頑張り”を伝えよう
ここまで読んでくださったあなたへ。
最後に、もう一度お伝えしたいのはこのことです。
✅ 企業は、あなたの「姿勢」と「成長」に注目しています
✅ 小さなことでも「自分なりに頑張った」ことがあれば十分です
✅ 今からでも、エピソードはつくれる。遅くなんてありません
自分では「大したことじゃない」と思っていることも、見せ方次第で立派なエピソードになります。
そしてそれは、あなたの魅力そのものです。
どうか「ありのままのあなた」を大切に、言葉にしてみてくださいね。
きっと、あなたにしか語れないストーリーが、そこにあります。