「大学時代に頑張ったこと」がうまく答えられないあなたへ:今日からできる整理法と話し方

「大学時代に頑張ったことは何ですか?」

エントリーシートや面接で、就活生なら誰もが直面する質問です。
でもこの質問、答えるのが意外と難しい。

「頑張ったけど、どうやって言えばいいかわからない」
「そもそも何を頑張ったのか、思いつかない…」

そんな悩みを抱える学生は、実はとても多いのです。


話す順番がわかれば、誰でも整理できる

この質問にしっかりと答えるには、「話す順番=構成」がカギになります。
話す順番のテンプレートはこちら。

大学時代に頑張ったこと:話す順番テンプレート

  1. タイトル
  2. 前置き
  3. 課題 + 決意
  4. 具体的な取り組み(山場)
  5. 結果
  6. 再びタイトル(締め)

この順番を意識するだけで、話の構成がぐっと整理され、聞き手に伝わりやすくなります。


でも実は、作る順番は「話す順番」と逆なんです

いきなり話し始めるのではなく、答える内容を組み立てる順番があります。
以下のような手順で考えていくと、驚くほどスムーズに整理できます。


① まず「結果」から考える

最初に考えるのは、話のゴール=結果です。
企業が「おお、それはすごいね」と思いやすいように、数字や客観的な事実を入れると効果的。

例:

  • 「成績上位5%に入り、奨学金を獲得しました」
  • 「1年で○○人のサークルメンバーを勧誘しました」
  • 「アルバイトの売上を○%向上させました」

数字が使えなくても構いませんが、可能なら入れた方が伝わりやすいです。


② 結果につながる「具体的な取り組み」を整理する

次に、その結果を出すためにどんな工夫や努力をしたかを考えます。

ポイントは、2~3個にまとめること。多すぎると散漫になり、少なすぎると物足りない印象になります。


③ 「課題」と「決意」を思い出す

どんな問題にぶつかって、どう向き合ったのか。
失敗談や挫折の経験は、むしろ強みになります。

「最初は単位を落とすほど勉強をおろそかにしていたけれど、卒業への焦りから本気で勉強に取り組むことを決意した」

といったストーリーがあると、聞き手も自然と引き込まれます


実例:勉強を頑張ったエピソードの構成例

ここでは「勉強を頑張った」パターンを例に、実際の構成を紹介します。


タイトル:私が大学時代に頑張ったことは、勉強です

前置き
学生の本分は勉強だと思いますが、私は1年生の頃、それを疎かにしていました。
アルバイトや遊びに夢中になり、いくつも単位を落としてしまったんです。

課題 + 決意
「このままではいけない。しっかり4年間で卒業したい」
そう強く思い、2年生からは勉強に本気で向き合うことを決意しました。

具体的な取り組み

  • 毎回の授業に必ず出席
  • 授業前の予習・授業後の復習を徹底
  • わからない点はその日のうちに教授や友人に質問

結果
その結果、3年次には成績上位5%に入り、奨学金を受給することができました。

締めのタイトル
このように、私が大学時代に最も力を入れたことは「勉強」です。


「当たり前のこと」こそ、ちゃんと伝えるべき理由

「でも、それって別に大したことじゃないですよね?」
「授業に出て、復習しただけなんで…」

そう思う方もいるかもしれません。

ですが、それができない学生が多いのが現実です。

「当たり前のことを当たり前に続ける」ことは、就職後にも必要な力
面接官も、それをきちんと評価しています。

だからこそ、自信を持って語っていいんです。


複数のエピソードがある人はどうする?

よくある質問で、

「同じ話を何度も使ったら印象が悪いですか?」

というものがありますが、まったく問題ありません。

むしろ、同じエピソードでも「聞かれた質問に合わせて切り口を変える」ことで、説得力が増します。

たとえば:

  • 「学生時代に頑張ったこと」では→全体のストーリー重視
  • 「工夫したこと」では→具体的な行動とアイデアに焦点を当てる

このように使い回しつつ、角度を変えて語れるよう準備しておくと安心です。


まとめ:自信がなくても大丈夫。構成力で伝えよう

「特別な経験がない」「目立つ実績がない」
そう思っていても、伝え方ひとつで強みになります。

もう一度、作成の流れをおさらいしましょう。


✅ 話す内容を作る順番(考える順番)

  1. 結果(数字や成果があると◎)
  2. 具体的な取り組み(2~3個)
  3. 課題 + 決意(どんな壁をどう乗り越えたか)
  4. 前置き(状況やきっかけ)
  5. タイトルと締め

✅ 話す時の構成(話す順番)

  1. タイトル
  2. 前置き
  3. 課題 + 決意
  4. 取り組み(山場)
  5. 結果
  6. タイトルで締め

最後に:不安な方は、他人の目も借りよう

「自分では大したことないと思ってたけど、他人から見たらすごいって言われた」
こうした気づきは、人と話すことで見つかることも多いです。

友達や先輩に、「就活でこの経験使えるかな?」と相談してみるのもおすすめです。

そして、どうしてもわからないときは、この記事に出てきたテンプレートをベースに、自分の体験を当てはめてみてください。

あなたの経験は、きっと誰かの励みにもなります。
そしてそれを自信を持って語れる日が、もうすぐそこまで来ています。